日常生活で病気を防ぐポイントとして、体を冷やさないという点も重要。夏の冷房や冷たい飲み物、冬の寒さなどによって体を冷やしてしまうと血行が悪くなる。特に下半身の血の巡りが悪くなることにより、前立腺に血液が滞り鬱血してしまう。その鬱血がスムーズな排尿を妨げる原因となる。特に就寝時は体温が下がるので、暑いからといって薄着で眠ったり、掛け布団を放り出してしまうと夜間の頻尿の元にもなる。腹部をカバーする腹巻などの着用で対応するとよい。
また寒さは交感神経を緊張させ、前立腺や尿道の収縮を強めて尿閉を引き起こすこともある。排尿のメカニズムとして、尿が膀胱に溜まっているときには交感神経と尿道の括約筋は緊張状態にあり、排尿時は副交感神経が緊張して括約筋は弛緩する。冷えが交感神経を緊張させると排尿したいのに蓄尿時の状態になってしまい、尿閉を起こす。
体を冷やさないためには、適度な運動をして血液の循環をよくすること、体を冷やす食べ物を控えること、シャワーで済まさずお湯に浸かることなどが挙げられる。体を冷やす食べ物は、レタスやきゅうりなどの野菜やビールなどのアルコール、コーヒーや緑茶など。ビールやコーヒー、緑茶には利尿作用もあるので、摂取には気をつけたい。逆に体を温める食べ物は、ごぼうやニンジンなどの根菜類、生姜やニンニクなど風邪に効くといわれるような食物等がある。ただし、食事はバランスよく摂ることがもっとも重要。
入浴については、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、血行もよくなり体を芯から温めることができる。また自律神経の興奮が収まり、前立腺と膀胱の緊張が緩んで排尿がしやすくなる。